冬への足音が聞こえてくると、理由の分からない寂しさや不安に支配されがち。
けれど、あたたかいココアを飲んだり、愛犬とふれあったり、もこもこのブランケットに包まったり……
そんなやさしい時間をすごすと、心がほっこりとあたたまりますよね。
この感情の変化には、”幸せホルモン”と呼ばれる「セロトニン」「ドーパミン」「オキシトシン」が影響しているといわれています。
幸せホルモン✧1『セロトニン』
脳の司令塔として感情のコントロールをするセロトニンは、体内時計と共に日中に活動することで分泌されるといわれています。
セロトニンが分泌されると、頭がすっきりと覚醒し、心のバランスが整い、自然と意欲がわいてきます。
秋冬の憂鬱は、日が短くなって日光を浴びる時間が減ることによるセロトニン不足が原因ともいわれています。
幸せホルモン✧2『ドーパミン』
達成感ややりがい、感動などによって分泌される”やる気の源”、ドーパミン。
ドーパミンが分泌されると、意欲が刺激され、いきいきとした毎日を送ることができます。
ただし、ドーパミンが過剰になると、快感に依存してしまうため注意が必要です。
幸せホルモン✧3『オキシトシン』
オキシトシンはふれあいによって愛しさを感じたときに分泌される幸せホルモンで、「愛情ホルモン」とも呼ばれます。
やさしい気持ちになり、不安が和らいで、心のバランスが整っていきます。
さらにオキシトシンには、セロトニンとドーパミンの分泌を促す働きがあります。
幸せホルモンが不足して心のバランスが乱れると、イライラしたり、ネガティブな思考になったり……
いつでも自分らしくすごすために、幸せホルモンを促す習慣を取り入れませんか?
\幸せホルモンの働きを高める新習慣/
〈スキンシップ〉で幸せホルモンUP!
オキシトシンの分泌を促す方法のひとつが、肌をふれ合わせる「タッチング」です。
例えば大切な方やペットとのハグやマッサージなど。さするだけでも心がほどけていきます。
お互いにオキシトシンが作用して、やさしい気持ちになれますよ。
やわらかさ・心地よさを感じるとオキシトシンは上昇するので、お布団やぬいぐるみを抱きしめるのもおすすめです。
さらに、直接ふれなくても一緒にすごす、人に優しくすることでもオキシトシンが働きます。
「愛おしい」「愛されている」という感情が心を支えてくれますよ。
〈日光浴〉で幸せホルモンUP!
日光を浴びることで生成されるセロトニンですが、特にキーとなるのが朝の過ごし方。
起床してすぐに朝陽を浴びると、おやすみホルモン「メラトニン」から切り替わり、幸せホルモン「セロトニン」の分泌が始まります。
すっきりと覚醒するため、日中はONモード・夜はOFFモードというリズムがつくりやすくなりますよ。
さらに、”一日をきもちよくスタートできた”という達成感でドーパミンの分泌がアップ!
曇り空でもセロトニンはしっかり分泌されるので、どんな日でもまずはカーテンを開けるところから一日を始めましょう!
〈たんぱく質の摂取〉で幸せホルモンUP!
幸せホルモンの原料を食事で補うこともおすすめです。
特に意識して摂りたいのはセロトニンの原料「トリプトファン」・ドーパミンの原料「チロシン」。
大豆や乳製品から多く摂取できるので、積極的に取り入れましょう。
また、食事のときにしっかりと噛むことで、セロトニン・ドーパミン・オキシトシンの分泌が活性化します。
幸せホルモン活性化のために、小さいことから意識していきましょう。
〈アロマ〉で幸せホルモンUP!
近年、精油の香りが幸せホルモンの分泌を促すことが研究で明らかになっています。
・セロトニンの分泌促進
ラベンダー・ベルガモット・クラリセージ
・ドーパミンの分泌促進
レモン・ローズマリーシネオール
・オキシトシンの分泌促進
ローズ・ネロリ・バイオレット
忙しい現代人は夜でも脳が休まらず、常に幸せホルモン不足だといわれています。
日中はレモンで意欲的に、夜はラベンダーでゆったりと……といったように、乱れがちな生活リズムを精油でサポートしましょう!
精油を使ったおすすめのケアは、ボディトリートメント、アロマバス、居室で香りを楽しむなど。
ライフスタイルに合わせて、できそうなことから始めてみてくださいね。
もやもや、イライラしたり、何もかもおっくうになってしまったり……
調子がでない日は、そんな自分を認めて、許して、いつもより少しだけ丁寧に自分を労わってくださいね。
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